夏の日の1993

梅田スカイビル 見上げる
1993年7月。西では梅田スカイビルの空中庭園が、東では横浜ランドマークタワーがオープンしました。同い年なんですね。かたや「日本初の連結超高層ビル」、かたや「日本一高い高層ビル」‥‥なんてバブリーなビル達なんでしょ。

(バブル経済の終焉は1991年とされているんで、竣工時はもう好景気のかけらも残っていない頃だったのでしょうけど)両ビルともバブル全盛期に建設の計画が始まりました。
15年の時は経ちますが、現在でもスカイビルよりも個性的なスタイルの建物はなかなか見かけないし、横浜ランドマークタワーも現時点では“日本一”のまま。華やかな時代の賜物といえるかもしれません。


で。そんなスカイビルなんですけど見れば見るほどバブリーな建物なんです。実用性の低い装飾や構造物だらけ。ひょっとしたらこんなビルは今後も造られる事はもう二度と無いんじゃないか?と思うくらいムダのてんこ盛り。まあ、そこがたまらない魅力なのですが‥‥。

梅田スカイビルB
設計者の原広司氏は空中都市を作りたかったらしい。このモクモクとした造形は「雲」を表しています。雲の上の空中庭園!!! こんなモン、今の世じゃ誰も作らないわね。なんともバブリー、素敵です。


梅田スカイビルC 梅田スカイビルD
梅田スカイビルF 梅田スカイビルE
そしてその空中庭園へのアプローチにも色んな仕掛けが満載です。1階から直通エレベーターで展望フロアへ‥‥なんて無粋は許されません。

・まずは東棟のエスカレータで3階の展望台入口へ
・連絡通路で西棟へ渡ります
・シースルーエレベータに乗り込み35階へ
・さらに空中の斜行エスカレーターで東棟に戻って39階へ
・エスカレータで40階へ
これでようやく展望フロアへたどり着けます。屋上へ上がるにはさらに階段orエレベータを使うわけで‥‥なんと複雑な事か!
無駄な儀式?御作法?‥‥何ともバブリー、素敵すぎます。


空中庭園の発想もそうなんですが、滝が流れる森を作ったり、当時は珍しかったレトロな街並みを地下街に作ったりと、周辺にはコンセプトが先行したエリアが多くあります。なんだかとても豪華。
こんな華やかさを満喫するのもスカイビルの楽しみ方としてはアリなのかなーと思います。皆さんもよろしければ♪



[夏の日の1993]
梅田スカイビル 梅田ランプから
超高層ビル〜、走るハイウェ〜イ♪

着工時は華やかな世だったけど建設途中に終焉。そしてバブルも崩壊しきった1993年7月に竣工。ちょいと切ないねえ。R35ソングを聴きながら当時をしんみり振り返るのもいいかもしれない。
■梅田界隈 > ・新梅田 | 2008.07.26 Sat | 08:00 | コメント (26) | トラックバック (1)