シンポジウム「残せるか!大阪・東京中央郵便局庁舎」
シンポジウムのご案内です。
「残せるか! 大阪・東京中央郵便局庁舎」
「中央郵便局庁舎の保存シンポジウムの案内」(PDF)
大阪と東京の両中央郵便局庁舎の建て替え計画が具体化し始めた事態を受けて、両建物の文化財的価値を再確認し、両庁舎建物保存の重要性と、真に豊かな生活環境創造に資する保存の方策を議論する。
日時:2007年10月12日(金)18:00-20:00
場所:大阪科学技術センター8階中ホール
主催:日本建築学会近畿支部 日本建築家協会(JIA)近畿支部 DOCOMOMO Japan
参加費:一般1,500円 学生500円
大阪中央郵便局って、一見地味なのですが見れば見るほど硬派でかっこいい建物だと思います。
ゴリモン的には中央郵便局の建て替えに反対しているわけではないのですが、今回のシンポジウムでは建物の魅力を掘り下げて語られるようなので楽しみです。
当日会場での受付なので事前の申込は不要です。興味のある方は是非♪
で。今回はゴリモン撮影の写真を数点、資料として使っていただく事になっているのですよ。かなり楽しみ&ちょっとドキドキ^^;
「残せるか! 大阪・東京中央郵便局庁舎」
「中央郵便局庁舎の保存シンポジウムの案内」(PDF)
大阪と東京の両中央郵便局庁舎の建て替え計画が具体化し始めた事態を受けて、両建物の文化財的価値を再確認し、両庁舎建物保存の重要性と、真に豊かな生活環境創造に資する保存の方策を議論する。
日時:2007年10月12日(金)18:00-20:00
場所:大阪科学技術センター8階中ホール
主催:日本建築学会近畿支部 日本建築家協会(JIA)近畿支部 DOCOMOMO Japan
参加費:一般1,500円 学生500円
大阪中央郵便局って、一見地味なのですが見れば見るほど硬派でかっこいい建物だと思います。
ゴリモン的には中央郵便局の建て替えに反対しているわけではないのですが、今回のシンポジウムでは建物の魅力を掘り下げて語られるようなので楽しみです。
当日会場での受付なので事前の申込は不要です。興味のある方は是非♪
で。今回はゴリモン撮影の写真を数点、資料として使っていただく事になっているのですよ。かなり楽しみ&ちょっとドキドキ^^;
Comments
特にこの場所には。
確かに硬派でありますよね。戦争が身近な時代のせいか
デザインは実用本位だし、この外壁の塗装の色も敵の
航空機から見えにくくする為だとか。時代の生き証人です
ね。
ただ大阪・東京両方とも、この場所で後生大事にすべき
建物とは言い難いのも事実かと考えます。
無くすのは簡単、でも残すのは難しいんですよね。何でもそうですが(>_<)
今のまま残せとは言いませんが、何かしらの形跡や現建築の一部利用はあってもいいと思います。阪急グランドドームのような末路は悲しいです。
郵便局のビルいっつも正直言うときたないボロイと思ってましたので建て替えは喜んでました。
阪急の梅田は無くなっておしいと多くの人が感じる古い建物でしたが、郵便局のアレは建築の分かる通のような人達には惜しいのでしょうか?
阪急はなくなったのにアレが残るは分からないです。
郵便局の建物が好きな方々すみません。
ただ、以前の神戸地裁の記事でも思ったんですが、外壁だけでも残ってよかったなと。
破壊されてしまえば二度と戻らないですから。
建て替えるにしても、全く新しいツルツルのビルばかりにするのではなく、一部でも街の記憶を受け継いでくれるものになってくれたらいいなと思います。
というわけで、月夜野氏の意見に全く同意です(笑)
東京中央郵便局のすぐ近くのビルに勤めていますが、昔の建物ってレトロで素敵だと思うので私は残してもいいと思います。
何もかも新しくすればいいという時代の風潮なんですかね〜。
に、こんなコメントをしていましたが・・いまもほぼ同じ思いです。(*箱庭写真を含む梅田のGORIMON World・・・かな)
■赤いバン、美しい歩道や街路樹、車道のカーブまで・・・今回の《Hakoniwa World Created by GORIMON. 》は大阪中央郵便局ビルが最も美しく見えるポイントを見つけた時点で、もう大成功だったように思います(fliker 060821-035と比べてもかなり違いますね)。
お世辞抜きで、このビルに対する印象まで変えてしまうような素晴らしい出来映えだと思っています。
考えてみると、この界隈で子供のときから知っているビルは、このビルと阪神百貨店だけ?(富国生命は大人になってから)・・・これらも建て替えとなると・・・ま、そこまで心配すること無いか、年齢的には。。。 ( 2006/08/23 12:28)
■産経にしろ「保存したい」と思わせるような写真が無いのでは…
取り敢えず保存賛成派はゴリモンさんからこの作品の版権を買い、POST CARDにして簡単な趣意を知人10人位に郵便で出す(選挙の後援会はがきみたいに)ってのはどう?
ゴリモンさんはその版権代でヘリ空撮を増やし→さらに素晴らしい箱庭写真を発表→何枚かセットの「箱庭梅田」POST CARD*が発売される→やがて「Gorimon's HAKONIWA World*」が出版される!!・・・・・・かもしれない。*<|:-) ( 2006/08/24 09:17 )
中央郵便局は窓際のテーブルを無料休憩所として拝借した恩があります。m(_ _)m
古いビルで思い出した話。
同和火災に勤務していた近親者談。
「通行人が、ビルの名前を『グンジルビ和同』と読んでいた。(>_<)」
毎回楽しく拝見させていただいてます。
さて、郵便局建て替えのお話ですが、私は建て替え大賛成派なので…ゴリモンさんの言いたい事は分からなくはないのですが、場所が場所だけに保存は良くないと思います。
大阪の顔である一等地にあれはないですよ…。
これが堺筋沿いの北浜界隈にあれば間違いなく同意なんですがね。
出来る事ならアクティ大阪みたいな幅広ではなく、二本のツインビルにしてもらいたいですね。
もし保存するとなると、再開発自体の遅れや費用の嵩み、設計上の制約など、悪い影響が必ず出てくるんじゃないのかな?なんて思ったりします。
是非とも2011年度完成、梅田のランドマークになるビルというのを実現してもらいたいです。
例えば新ビルの低層階部分をレトロな雰囲気にするんでもいいし、側壁、歴史の石碑やらいろいろ方法はあると思うよ。
久しぶりです。質実剛健ないいデザインですよね。けれど
梅田の一等地なので建替えやむなしと思われます。
私は新阪急ビルで働いており、ビルのスクラップ・ビルドは時代の流れであると思うのです。
ところで
難波の再開発進んでいますよね。又 現地調査お願いします。
高島屋別館TE館(錢高組)
心斎橋プロジェクトhttp://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20070215/504727/
期待してます。
もし、この建物が御堂筋沿いにあったら私も「保存すべし」
と考えます。
またガスビルを解体、という動きがあれば「断固反対」を唱
えます。
ようは、その建物の価値と存在する場所との兼ね合いだ
と思うのです。どんな建物でも保存となると新しい建物を
建設出来なくなってしまいますから・・・。
私なりに「保存」と「建て替え」の折衷案としては、大阪
証券取引所のような形での建て替えはどうでしょうか。
つまり古い建物と新しい建物を融合させるのです。
絵で説明出来ないので難しいのですが、出来るだけ判り
やすく私なりの言葉で書きたいと思います。
この郵便局の建物外壁は全て残す。
新しい建物は、この郵便局よりも一回細い建物として建設
する。
上から見ると漢字の「 回 」の字のようにするのです。
つまり外側の「 口 」が郵便局の建物の外周、内側の
「 口 」が新しい建物の外周とする。
外側の「 口 」と内側の「 口 」の間は各部屋に行くデッ
キとして活用する。
そして「 回 」の字の西側に内側の「 口 」の字がはみ
出すようにして面積を広くする。
これを上から見ると「 凸 」マークを西側に倒した形に見
えます。
なんだか判らないかもしれませんが、上手くやれば外壁
を残しての建て替えは可能かと思います。
読売 2007年9月27日 建築季評 残したいの「共有」こそ価値 京都工芸繊維大 中川教授(拡大アイコンとスクロールで読めます)
http://picasaweb.google.com/PINBOKE/MemoYomiuri20070927/photo#5114784927457016258
↑もう一度読み返してみましたが、結局中川教授も保存に賛成なのか、反対と言えなくても否なのか、よく分かりませんでした。学術的な価値より懐かしい景色の共有というところに関心を持ちました。
新しいビルのデザインや機能を制約するなら保存は反対です。
連さんやよっさんさんの丸ビルや証券取引所のような形での保存にはこの中央郵便局は向かないような気がします。
否定的な意見で申し訳ありません。決して煽るとかじゃないので気分を害さないでいただきたいですm(__)m
古い建物は私も大好きですし、保存という形を否定したい訳
ではないんですよね。
よっさんさんも仰る通り、これが御堂筋とかなら分かるんですよ…ただ場所が場所だけに…丸ビルの場合は東京駅という誰が見ても保存すべき建物があったり、証券取引所のような素晴らしい外観や堺筋沿いのレトロな建物が残る場所なら分かるんです。
ちなみに東京中央郵便局はその外観も大阪中央郵便局とは異なり、白を基調としていて、時計も良い味を出しており、全体が威風堂々としており、東京駅や丸ビル等の周りの景観等からみても外観を保存しつつ、丸の内に合う形で高層化をすればよいと思います。
老朽化が進んでいるのでしょうから、コンバーションするにもかなり問題がありそうに思います。
文科省庁舎みたく部分保存が現実的だと思いますよ。
ところで、大阪鉄道管理局や国鉄本社もすごく立派なビルだったのですが、
保存運動は起こらなかったのですか?
え!?ゴリモンさんの写真が資料として使われる!?!?それってスゴイじゃないっすか!!!かぁっこいい!
で。疑問が、、、あのぉ、そぉいうね、真面目そぉぉなシンポジウムでね、資料の下なんかに「写真提供:○○氏」とかってなる場合ね、ぜひとも「写真提供:ゴリモン氏」っていうのを期待したいね。まじ。
資料冊子やスライドショー等、現地と周辺の資料としてゴリモン写真も大々的に使っていただいていました。特にスライドショーの冒頭ではブログのトップ画面と紹介があったりでありがたや♪
そしてシンポも解りやすく僕的にはかなり有意義でよいものでした。今まで何となく格好いいなーと感じるだけだった大阪中央郵便局なんですが、歴史的な背景、設計した吉田鉄郎氏の想い、東京の中央郵便局との対比など、広い見地からの魅力をうかがう事ができました。
ただ、専門家と非専門家の感覚の違いというか「温度差」のようなものも感じちゃいました。たとえば、大阪の中郵を評価する人はその壁面の色を「作品の色」として理解されているのですよね。でも一般の人間の多くは単に「薄暗い色」としか見れていない。こういった温度差の積み重ねで、建てかえをめぐる賛否が分かれているのだと感じました。
ゴリモン的には中郵の建て替えには反対ではありません。むしろ、大阪の玄関口でもあるし建て替え後の新ビルの役割に大きく期待をしています。
ただ価値のある建物なのに一般には過小評価されていて、簡単に取り壊されていくとしたらあまりにも忍びない。じゅうぶん議論されてから解体されても遅くはないと想うし、もし解体されるなら皆でじっくり見納めをしてあげるべきじゃないでしょうか。
保存を求める専門家の皆さんは一般に判りやすく建物の価値を説明していくべきだし、ただ「暗い色の古くさい建物」と決めつけている人はもう少しだけ踏み込んで建物を見てほしいなーと思うのです。
≫muganjiさん
上でも書きましたが、もし暗い色でまず判断されていたとしたら、もうちょっとだけ違う視点でも見る事をおすすめします。(専門的な事はよくわかりませんが)近代建築から現代建築に移行していく過渡期の建物でもあるそうです。
場所が場所だし解体されていく運命なのでしょう。だけど無くなる前にもう一度じっくり見ると魅力に気づくかも??です^^;
≫よっさん
空襲に備えて壁面を暗い色に変更したという説もあるのですが、どうも初めから意図して指定された色のようです。設計者の吉田鉄郎氏は「煤煙の多い大阪に合うように」と灰色のタイルを選んだのだとか。僕的には煤煙の多いならなおさら明るい建物を建ててほしいとも思ったりして^^;
具体的なよっさんプラン、どもです。僕的にはこの建物の場合外壁を残すのは中途半端な結果になりそうな気がしてます。いっその事、タイル色だけ変更していまある建物をそのまま当時の設計図で建て替え、セットバックして高層ビルを‥‥なんて事も考えているのですが、その妄想は機会があった時に改めて‥‥^^;
≫月夜野さん
パネリストは、部分保存でなく全部保存するべきという意見の方が多かったと思います。外壁を全て残すとかは難しいかもしれませんが、何か名残はあってほしいなと感じました。
≫イーライさん
ほんま不思議です。阪急の解体には解体の声があがっていなかったのでしょうか?
郵便局は公のもので、阪急は民間の建物だから???ほんま不思議です。
先に取り壊されるのが郵便局で、その後に阪急の建て替えが発表されていたら‥‥事態は変わっていたかも?
≫ぬるぼさん
僕も同感です。「街の記憶」として何かを残してほしい。
個人的には(中途半端なレプリカで復元してほしくはないですが)新ビルにはちょっと隠し味的なディテールがあってもいいかな、と。
≫Kさん
古い物は何でも残すべきとは思わないし、何もかも新しくすればいいというのも良くない。
難しいですよねー。東京や大阪の玄関口だからなおさら難しいっ。
≫e_fanさん
機材も大した事なしいし、腕も半人前だし‥‥僕の写真なんて大した事ないです。でも梅田の街を知らないプロのカメラマンよりは価値のある写真が残せるんじゃないなーとも思ったりして^^ ぼちぼち頑張っていきます。
先月の読売新聞には同意する点が多くありました。とにかく僕が一部の人間が反対して何となく解体されていくというのは悲しすぎます。駅前で皆が見てきた建物だし、皆でじっくりと見直すべき時だと思います。
≫6126さん
建築学会デビューだなんて大そうな^^; でも専門家の皆さんにじっくり自分の写真を見ていただいたわけで、これはこれでかなり嬉しい事でした。
「グンジルビ」とか「グンヂルビ」はたまに見かけますね。けっこー好きです♪
≫シンさん
僕も建て替えに反対しているわけではないのですよ。
ちょっと中途半端な状態ですが、自分が賛成か反対かははっきり答えを出さないようにしています。とにかく建物をじっくり見納めしてあげるのが自分の役目かと‥‥
ツインビル、いいですね。以前にコメントで話題になった段々ビルもいいと思います。重厚だけど重苦しくない格調ある(どんなや?)ビルを望みます。それが現代の梅田のこの場所にふさわしい♪
ちなみにこの東京と大阪の各中央郵便局は、近代建築から現代建築への過渡期に位置するようです。先に建てられた東京中郵は近代建築のテイストが残り、数年後に登場した大阪中郵は現代的な合理的な設計がされているとか。
≫ぽてちんさん
僕も建て替えるなら全面的に‥‥と思うようになってきました。賛成派にも反対派にも満足いかない中途半端な保存にはならぬように。
ただ2011年度完成にはこだわらない方がいいと感じています。高層ビル好きとしては2011年目指して街が新しくなるのは嬉しいのですが、今回のように古い建物の解体や景観問題が絡んでくるとしたらできるだけ慎重に進めてほしいです。
≫連さん
おっしゃる通り、既に建て替え計画は進んでいますね。民営化の以前から郵便機能の移転計画は進んでいるようだし^^;
そしてどう残すかは慎重に考えたいですね。僕的には、現在の建物が合理化を追求した設計らしいのでバッサリ建て替えるのがいいと思うようになっています。どこかに現在の建物に対する敬意を形として残せれば‥‥難しいかな?
≫naoさん
新阪急ビルにお勤めですか。郵便局も新阪急ビルも通行の要の位置にあるし、建物単体だけでの決断はできないですね。(実は、僕もお仕事先が新阪急ビルあります。いろいろ感じる事はありますです)
難波高島屋や心斎橋プロジェクトはややテリトリー外?なのでぼちぼちレポートさせていただきます。高島屋はパークスからも建設現場が見えるほど鉄骨が組上がってますね。心斎橋も建物のおおまかな姿はできあがっていますよ。
≫warning nightさん
この建物は当時の合理化した思いのもとに設計されてそうです。大きく変わった現在の街並みとのズレがあるのかもしれません。
ならば現在の街に合わせてデザインし直すと‥‥なんて考えたりもします。
≫あかさたなさん
国鉄本社はよく知らないのですが、大鉄管理局も立派な建物でしたよね。
民営化〜建て替え計画と同じ経緯のはずなのですが保存運動があったと聞きません。なんでだろ?
あと(上でも書きましたが)民間企業のお話ですが、阪急百貨店の建て替えの時にも専門家の方からの保存運動の声があがっていなかったのもなんでだろ?
≫mottiさん
いやいやいや。
冗談でなく、立派な資料冊子の冒頭で僕の写真が大きく載せられていて「撮影:ゴリモン」とクレジットされていましたよ。
シンポの最初にも部屋を暗くしてスライドショーの時間があったりで私としては大満足です。
お世話になりました。>関係者の皆様
色だけで判断しているわけではありません。そんな単純な思考の人間ではありませんので念のため(笑)。暗い色でも渋くてカッコイイビルは新旧問わずたくさんあります。(大林ビルとか、OBPキャッスルタワーとか・・)。
私の以前のコメントや他の方のコメントにも多くありますが、もっと保存する優先順位の高い建築物はいくらでもあったはずです。それらの建築物の解体には沈黙し、このような要所中の要所に建ちながら、都市機能論的には大阪の活性化や賑わいの創出にほとんど寄与せず、また、デザイン的にも一般多数の人に親しまれているという話はほとんど聞きかない中郵の保存を叫ぶドコモだか、ドコモモだかっていう団体のセンスと、戦略を疑います。(ちなみに個人的には、ダイビルやキリンプラザの保存運動をした方がよっぽど大阪のためになると思うし、支持する市民も多いと思います。)
ゴリモンさんは、中郵の建て替えは慌てなくてもいいと仰いますが、こういう話はタイミングが大切です。グズグズしているとまた景気が悪くなり、旧毎日新聞のような中途半端な結果にならないとも限りません。2011年目指して計画が進んでも、別に今年中に解体が始まるわけではないのですから、写真で記録を撮る時間は十分あるじゃないですか?それに、50年以上もあの場所に建ち続けていたわけですから、本当にあの建物に魅力を感じていた人ならば、もう十分に鑑賞できているはず。(仮に今まであまりじっくり見ていなかったのなら、本当に中郵に魅力を感じていらっしゃったのかな?とすら感じてしまいます。)
100年後に保存運動が起きるような平成の名建築が、一日も早くあの地にそびえ立つことを願ってやみません。
新ビルのデザインには広範囲で自由な選択肢を与えて欲しい。
歩道を広くしたり、ペディストリアンデッキを備えたり、バス停留場を設けたり、広場を配置したり・・・。
しかし、外壁を残すだけでもそれら全てが制約されてしまう。
オフィス街の垂直なビルなら賛成しますが、
多くの人々が行き交うターミナル地区では、あまりにも制約が多すぎると思います。
とかく古典主義建築の方が価値を重んじられ、近現代建築は専門家以外には価値が理解されにくい傾向があります。保存は無理だとしても、頭ごなしに価値を否定してしまうのもどうかと思います。
「解体するとしても、価値を理解した上で」、というゴリモンさんの意見に賛同します。
>大鉄管理局も立派な建物でしたよね。
>阪急百貨店の建て替えの時にも専門家の方からの保存運動の声が
>あがっていなかったのもなんでだろ?
中央局だけ保存運動が起きたのって、実は郵政民営化に反対した郵政族議員とか不動産事業に郵政が進出することを快く思わない人(M菱地所とかY本ビルとか?)たちが、焚き付けたんじゃないんですか(笑)
陰謀論は良くないとは思いますが・・・。
そういえば、阪急百貨店はコンコースを残そうというブログはありましたね。
たまに、中央郵便局に行くこともありますが、使いきれていないように思います。
平成の時代にふさわしい、ハイテクで立派な建物を希望します。
なお、阪急のコンコースですが、新ビル完成の暁には一部復活するという記事を読んだことがあります。
新ビルは、以前の建物を継承した落ち着いたデザインであると思います。
>窓の高さの比率が5階から2:3:4:5:6になっています。
そう言われてゴリモンさんの撮った写真をみてみると確かに・・。しかしそのことが、あの地域の景観形成上、どれほどの意味を持つのでしょうか?建築物や街並み観察が趣味で、周りからはマニア扱いされている私からみても、ちょっとマニアックすぎてついていけない世界です(笑。
いくら建築史的に意味のある事象でも、それが、普段街を歩く人の心に感動や安らぎを与え、また、外から訪れた人に与える大阪の街のインプレッションを向上させるものでなければ、一等地に保存する理由として論ずる意味がないと思います。(奈良人さんは保存を主張されているわけではないようですが・・)
モダニズム建築の価値が素人に理解されにくいという問題提起には同意しますが、中郵は日本におけるモダニズム建築の先駆けではあっても、決して不世出の傑作とはいえないのではないでしょうか。少なくとも、多数の人々に「理屈抜きに」名建築と思わしめるオーラを発しているとはとても思えません。
中郵を参考にその後建てられたモダニズム建築の中には、さらに洗練され、完成された「美しさ」にたどり着いたものがたくさんあると思います。中郵が、建築「史」的に重要な意味を持つことは否定しませんが、それなら写真やCG、模型製作での詳細な記録活動を大々的に展開し、新ビルのエントランスに広い展示スペースを確保して価値を語り継ぐといった方法が現実的だと思います。梅田の街は専門家のための「建築史博物館」ではないのですから。
今では三越跡地に200メートルを超える超高層マンションが建設される真っ只中ですよね。僕も高層建築は大好きですが、子供の頃に母親に連れられて、ライオン像のある小さな入口から入ったあの時の記憶が蘇り、妙な切なさを感じます。もうあの景色を見れないんだって。
失って初めて気付く事もあると思います。
取り壊されるのを聞いても何も感じ無かったあの頃の自分と失って、思い出した様々な記憶が交差した時に感じた切なさを知り、ゴリモンさんの意見が分かるのではないでしょうか。コンコースの時も同じ気持ちだったな。
勿論現状のまま保存は次代の流れ、場所柄等から考えて良くないと思うし、現実的ではないですが、少なからずそこに何かがあった記憶だけは、そしてゴリモンさんが仰るように今現在ある中央郵便局を楽しもうとする考えは素晴らしいと思います。
近代建築と現代建築の差か〜今は近代建築が持て囃されても、後に現代建築が未来の人達には魅力的に映るかもしれませんもんね。
今は僕もその最後の姿を楽しもうと思いました。
取り壊した後に建つものが、新北ビルの様に綿密な計画で立案され、明らかに立派であり、将来に渡って梅田3丁目の価値向上(不動産賃貸価値だけではありませんよ)に繋がるものと確信できるものであれば、諸手を挙げて賛成ですが、そうでないならNGです。
御堂筋ですら70年前は「アホな事業」と言われましたが、綿密な計画と先見性があったからこそ、今の地位を築いたのです。きっと、新北ビルを建てるJRですから、梅田3丁目もきっと将来に渡って魅力あるビルを建ててくれると信じています。
例のシンポジウムに参加して、このブログを知りました。中郵だけでなく、他の写真もすばらしいですね。シンポジウムでは、司会の先生が「ゴリモンさん」と連呼するたび、なごんでしましました。
ネット上でこんなに活発な議論があるとは知りませんでしたので、他のコメントも興味深く読ませていただきました。
私自身はぺーぺーの建築学生ですが、シンポジウムに行くまでは、この問題についてそこまで深く考えることもなく、恥ずかしく思いました。
やはり日本のモダニズムに興味がある方と、そうでない方との間で、かなりギャップがあるようですね。
一見、何の変哲も無く見えるビルだからこそ、現在ある建築の原形である証拠であり、文化財的価値がある訳ですが、この「文化財的価値」というのが厄介な問題なのかもしれません。
東京とセットで、重文にしてしまえ!という意見については、どう思われたでしょうか?先生方にとっては、夢物語ではないはずなのですが…。
シンポジウムそのものは、一般の方がいらっしゃったにも関わらず、先生方の論調が普段とあまり変わらなかったので、ちょっと取っ付きにくかったかも知れません。
様式主義建築の保存の場合、建築の価値は写真だけで説明出来たりするのに、モダニズムとなると途端にマニア向けな説明になるんですよね。
建築をやってると、吉田鉄郎の傑作であることや、都市の問題として、今更古い建築を壊して超高層にするだけが能じゃないだろう、との考えから、保存を主張するのは自然なことと思っていました。
でも、その自明と思っている考えを、広く知ってもらう努力は大切だと、今回思いました。
(すごーく無理のある喩えかもしれませんが‥‥)今回の問題はTVのゴールデンタイムにクラシック音楽の番組をオンエアするようなもんだと思います。音楽自体はとても良いものでクラシックファンが聞き惚れるような作品だったとしても、お茶の間の人間はそれを求めていないわけです。音楽好きな人がいくら気張って良さを説明しても無駄なだけで、一般の人間からしてみれば時間帯をずらすか地上波以外でやってくれ!と感じちゃうわけですね。聞き込むと皆が良さを感じる音楽だとしてもまずそこはゴールデンタイム、解りやすい歌番組ではないと支持されないのです。
で。ひょっとしたら食わず嫌いの人もいるかもしれないし、せっかくだから番組がなくなる前にもう一度聴いてみようよ、というのが僕の意見です。(あ、やっぱ無理のある喩えかな?^^;)
≫muganjiさん
建物に対する好き嫌いは主観的なもんだし違うかもしれませんが、おっしゃる事はすごく解りますよ。“100年後に保存運動が起きるような平成の名建築”は僕も切望します。そしてこの建物の場合だけ保存の声があがっているのも不思議です。建築の先生によっては「我が国で初めての現代建築」と評価されている事、公の建物である事(郵政民営化の意義も含めて)、等がその理由のようですが‥‥。
ただ2011年に照準を合わせて建て替えを進めるのだけは私は反対です。景気が冷え込んで計画が中途半端に終わる事を危惧されていますが、立派な高層ビルを建てるだけ建ててから景気が冷え込んだらそれこそ最悪の事態で空き室だらけになってしまうかも‥‥。また、(このブログのコメントでも今までも話題になっていますが)ひょっとしたら近い将来に大阪駅ビルが西方向(四つ橋筋より西)に増床される計画が持ち上がるかもしれない。その時に連動した再開発ができた方が梅田の街にとっては良い結果になるかもしれないなーとも思うのです。とりあえず現在は郵政が合理化を急いでいるだけで2011年というのも郵政側の都合です。特に他に緊急を要する用途がないのならできるだけ慎重な開発をお願いしたいです。
≫warning nightさん
最初は建物を部分的に残すのもうまく処理できればアリかなあと思っていたのですが、今は僕もwarning nightさんの意見に近いです。せっかく西隣の敷地も併せて広い敷地が使えるのに外壁を残すと制約ができちゃいますね。
現在の歩道は狭めで街路樹や違法駐輪もある。このままでは問題という事はシンポでも指摘されていました。再開発するならこれは解消しないと‥‥。
≫奈良人さん
おいっしゃる窓の高さの割付をはじめ、この設計にはいたるところで「合理化を追求した美」があるそうですね。専門家の先生がおっしゃる事すべてを理解できてはいないでしょうが、その格好良さはシンポに参加する前から感じていました。
せめて‥‥この建物を単に「古くさいボロ」としか見れていない人はもう少しじっくり観察してほしい。壁がタイル張りだという事さえ気づいていない人も多いような気がします。(実は僕も最近までそうでした^^;)あんまりゴリ押しするもんじゃないのでしょうけど、自分なりにこの建物の魅力をアピールしていきたい気分です。
≫あかさたなさん
たぶん‥‥保存運動の声があがっているのにそこまでの裏事情は無いと思いますよ。今回のシンポでは先生が建物の魅力を純粋に熱く訴えておられました。それを聞いていた僕も改めてこの建物のファンになった次第で^^
阪急の「コンコースを残したい」のブログは僕も関わっていました。誰も保存を訴えていないから主宰のm-louisさんが起ちあげたという経緯も知っています。あの時にこそプロの専門家の先生達には反対運動を起こしてほしかった。解体が進んでからコンコースの良さに気づいた人も多かったようだし残念。
≫utagawaさん
都心、特に駅前の建物は多くの人の思い出の詰まった場所だと思います。阪急のコンコースはターミナルそのものだったしなおさらでしょうね。
阪急の新ビルでは壁画とシャンデリアが保存される事になっていたと思います。空間の再現ではなくオブジェ的に扱われるのかなー???と勝手に想像しています。
≫シンさん
同意してくださりありがとうございます。
僕的には北浜の三越は堺筋から眺めていたぐらいので特別な思いはないのですが、閉館当時はネットでも惜しむ声をずいぶん見かけました。
思い出の場所って失うとなって初めてその価値に気づく事も多そうですね。解体前の阪急のコンコースでの大騒動(数え切れない人がカメラで撮っていた)はほんま印象深かったです。僕的には何度も“見納め”をしていたのですが、もっと多くの人が見てくれるブログだったら役に立てたのに!とかなり悔しい気分でいました。
≫OCPさん
僕もどんな建物ができるのか気になります。(上でも書きましたが)いずれ大阪駅や駅北ビルは西方向に増床されるかもしれません。となるとこの中央郵便局は今以上に大切な場所となりますものねー。
是非将来に大きく評価されるような再開発となってほしいです。
≫ALさん
はじめまして。シンポジウムのああいう場で「ゴリモンさん」と呼ばれるのは当人にとっても少々妙な気分でした。ええの?ほんまにええの?って感じで^^;
シンポジウムは一般の人間にも解りやすかったですよ。だけど建物は守る方法がまず重文指定だとしたらちょっと違和感がありますね。頑張って重文にすれば大丈夫というのは一方的に解体するのと同じ強引さを感じました。
上でも書きましたがこの建物の場合、専門家がいくら建物の価値を主張しても、一般の人間が暗い「色」を受け入れれなかったらその時点で価値観はかみ合っていないですよね。建物を建てる側は「作品」として解釈できても、一般には難しいかなあと思います。仮に重文指定とかなるとそれはそれで反対運動が起きそう‥‥
>立派な高層ビルを建てるだけ建ててから景気が冷え込んだらそれこそ最悪の事態で空き室だらけになってしまうかも‥‥。(中略)・・2011年は郵政側の都合・・・。
あの場所なら、どれだけ高いビルを建てても、テナント需要が景気に左右されることはないでしょう。日本でも有数の商業・オフィス両面における「超」のつく好立地だと思います。しかし、同じく好立地のマルビル横のDTビル(ドコモ関西支社)や、堂島アバンザ(オフィスとしては超好立地。しかも景観形成上も梅田と中之島を繋ぐ重要ポイント)は、前回の景気悪化の局面で企業側が萎縮してしまい、特に堂島のビルは当初計画(190†)の半分強という、景観的にも極めて中途半端なものになってしまいました。もう少し、早く着工していて、190†が実現し、その後不況の波が訪れたとしても、あの場所なら空室だらけになるということはまずあり得なかったでしょう。それは現在の状況が証明しています。しかし、企業というものは時に景気や社会情勢に過剰反応し、その土地の持つ長期的な「立地力」を下回る建造物を建ててお茶を濁すという近視眼的な行動に出てしまうものなのです。だから再開発にはタイミング「も」重要だという考えも、頭から否定はできないと思うのです。(ちなみに、阿倍野の300†計画は、好景気の中、企業が立地のオフィス需要を過大評価した例(つまりバブル)で、それこそ、景気が冷え込むと空室だらけになる危険を孕んでいると「私は」感じます)。
「2011年は合理化を急ぐ郵政側の都合だけ」と仰いますが、そうでしょうか?あの場所は、「郵政三事業」という時代遅れの特殊な法人形態が存在しなければ、とっくに再開発され、賑わいのある施設ができていた場所です。現に、数年前JR西の社長が、大弘ビルなどとの一体再開発を持ちかけていたのに、「郵政」という事業形態の足かせで話が進まなかったという報道がなされています。今回の再開発話は、「郵政側が合理化のため急いで」というよりも「JR側が満を持して」そして「あの土地がようやく非資本主義的な足枷をはずされた」という側面もみるべきだと私は感じます。
ただ、新ビルの計画はJRが密室で決めるのではなく、是非、世界に開かれた「コンペ」を実施して決めてもらいたいものです。その準備のために、着工が1年や2年遅れたっていいと思いますが、2011年を遅らせる理由が「郵政の合理化のためだけだから」とか「中郵の魅力を知ってもらうために」というのであれば、私には納得しがたいものです。(アクティを西に増床というのも私的には?です。あの場所には駅ビルとは区別した施設が建った方が街の多様性とストリート性の創出に繋がると思うのですが・・)
お考えはよく解りました。というか僕も計画を慎重に進めてほしいだけで開発時期について拘るつもりはありません。というか新しいビルと街並みを早く見たくてワクワクもしているのです^^
それと大阪駅ビルが西方向に伸びるかもねという話は、アクティでなく駅のホームや駅北ビルの事です。阪神高速の梅田ランプあたりまでいくらか土地があるので、北ヤードの2期工事と連動して再開発されるかもしれないと以前このブログのコメント欄で話題になっていたのです。
現在は大阪駅から西梅田へのアクセスが不便なのでこの機会に便利に改良してほしいなあ。あと○ィズニーランドの屋内型施設の噂のその後も気になります。ただのネズミの国じゃ面白くないけど個性的なモノなら楽しみです。
多くの歴史遺産は、取り壊し予定を乗り越えて保存・再生されていることを忘れないでください。よろしくお願いします。
おっしゃる通りかけがえのない歴史遺産は是非残すべきだとおもいます。特に現存する明治期の建築物は是非これ以上失われることのないようがんばって運動してもらいたいと思います。(ちなみに大阪中央郵便局ですが、決してかけがえのない歴史遺産だとは思いません。論拠については議論の流れを精読してください。)
このブログや他の場所で、近現代建築史研究会、戦争遺構研究会、舞台研究会など、HNを変えていろんな建物の保存を訴えておられますね。少しだけでもそれぞれの建物の価値について語っていただくと説得力も増すと思うのですが‥‥
[開発的保全再生]の具体的な意味が良くわからないので、検索してみると、昨年ちょっと調べて愕然とした[戦没学徒記念館_by_丹下健三]から[心斎橋プランタン]まで、実に多くの建造物に対して使われているのをはじめて知りました。
同じ北区の至近距離で生まれ、特に1950年〜1970年にかけて毎日梅田を見て、阪急梅田のコンコースはたぶん延べ3,000回は通っていると思います。
それに対して中央郵便局を訪れたのは、1955年はじめての航空便利用のため他、年賀状購入など計3回ほど・・・昔の面影を残す梅田で殆ど唯一の建物(大阪神ビルはかなり変貌しています)なので、その歴史的価値とともに消えてしまうのは残念といえば残念です。
しかし、建替えによる超一等地の莫大な経済効果を想像しただけで保存はムリかな〜と思ってしまいました。
まして民営化なら、将来的に建替えしない場合の逸失利益を株主に対してどのように説明するのでしょう。
またその逸失利益の具体的な金額の概算も知りたいものです。
あと、超党派で保存運動をしておられる国会議員の名前も知りたいな〜と思っています。
どーでも良いことですが、ぼくが1歳のときに竣工したわけで、その点では愛おしいといえば愛おしいですね。
当時は阪急・阪神両ビルと設計変更になった旧大阪駅しか大きなビルは無かったはずなので、郵便局は実に威風堂々とした梅田一のビルだったと思いますね。
橋爪紳也『大大阪モダン建築』、2007年10月20日発売予定だそうでです。 価格: ¥ 1,680
[内容紹介]
かつて大阪は、東京を凌ぎ、我が国初の 200 万都市へと成長した時代がありました。今から僅か80年程まえ、大正時代後半のことでした。大阪は近世以来、商業、紡績、鉄鋼など、あらゆる産業が栄え、豊かな経済力によって、モダンで活力ある文化が開花しました。
そして大阪の近代都市を形成したのが様々な近代建築でした。
本書では、建築、都市、地域に関心をもつ一般読者を対象に、大阪の近代建築の特色と見所を美しいカラーと平易な解説で紹介します。
代表的建築物をはじめ、往時の香りをまとい、ゆるやかに流れるカフェやレストラン。こころを贅沢にする、古き良き時代の空間など。今なお息づく洋館を訪れる見所満載のガイドブックです。
◎掲載エリア:中之島、大阪城、船場、西船場、心斎橋・難波・天王寺、天保山。
>>明治建築研究会さん
そうですよね…後世に悔いを残さない為にも議論を大阪府民全体で考えてみるのが良いと思います。
ただ、日本建築学会の方々の意見は余りにも安易に思えて仕方ないんですよね。有名な建築家が作った近代建築物だからと言って保存すべきとか、賞賛をいくら並べようとも、肝心の大阪に暮らす多くの府民、並びに市民がこの建物に愛着を持たなければ、この建物は何の意味も価値も無く、建築学会の方々の自己満足、強引なエゴの押し付けにしか見えなくなってしまうと思います。
今回の一連の保存活動を見ていて、市民が自主的に保存の声を上げていると言うより、建築学会による一人相撲な気さえ思えてしまう。それは何を意味するか?私は府民にとってこの中央郵便局は愛着を持たれていないのではないかと…以前も書きましたが、無くなって気付く事もあるかもしれませんが、それはこれまでの取り壊された多くの歴史的建築物に比べて少ないのではないかと…。
やはり大阪の顔にある建物ですから、多くの府民の賛同を得ないのであれば全面的に取り壊すというのも仕方ない事かと思いました。
≫e_fanさん
開発的保全再生って一般的に使われている言葉なんでしょうかね。意味と意義がわかるようなわからないような。心斎橋プランタンは保全されずに消えてしまいました。ブログを始めて大阪に興味を持ちだしてからどんなお店だったか知りました。(何十回と前を通っていたはずなのですが)
大阪中央郵便局は池田に住んでいた頃からよく利用していました。<急ぎの郵便物を深夜にクルマで投函しに行った事がよくあったので^^; 当時は建物を見る事余裕なんてなかったので(再開発になる前に)今こうやってじっくり鑑賞できてよかったです。建替の効果の試算って内容が知りたいですね。先日のシンポでもパネリストの先生も試算をされていました。建替を推進する側と反対する側とでは数字が全然違っているはずなので見比べてみたい^^
保存運動をされている超党派の議員は自民党の森山真弓さん、平沢勝栄さん、民主党河村たかしさん、他20数名おられるそうです。東京郵便局の保存運動なので大阪の方も気にかけている人がどれだけおられるかは判りませんです。
「大大阪モダン建築」はチェックしてますよ。のりみさん他身近な方が多く携わっているし購入予定。発刊記念?の街歩きが来週末にあるので参加するつもりです。
≫シンさん
ブログの記事にしてシンポジウムに参加して自分なりに解ってきたのですが、市民(府民)と専門家と感覚の差が随分あるようです。市民は建物を直感的な街並みの一部分としか見ていないし、専門家は「作品」として見ている。
この中央郵便局の場合はそのギャップが大きいっていうか価値観が噛み合っていないというか‥‥。さらに今回はさらに建物の価値の他に郵政の民営化の意義とかまでに論点がいっちゃってるからさらに複雑になっているような気がします。
専門家さんは郵政にその要望書を出すだけでなく、もうちょい一般人の感覚を理解して保存を訴えると状況はもう少し変わりそうな気がするんだけどなあ。
このままだとシンさんもおっしゃる通り一般には賛同を得れないだろうし取り壊されてるのはしょうがないでしょうね‥‥
ありがとうございます、東京だけの話」ですか・・・
それならよく分かりますね。
あちらは東京駅と一体になって丸の内の景観をすばらしいものにしているようですね。皇居の緑も近いですし保存されれると良いですね。
こちらは、残念ながらまえの「出来損ない?」の大阪駅とは善し悪しは別にしてそれなりの懐かしい景観を形成していましたが・・・・・・といったところでしょうか。
それにしても、ボクの唯一の定期購読ブログ「ゴリちゃんねる」のコメントがずいぶん増えてきたようで、大変でしょうが、いろんな意見があっていつも読むのが楽しみです。
この時代の大阪は、講座のタイトルにもある通り大阪の企業文化や伝統、パトロンの存在によって関西の建築家による個性的でユニークなの建築が花開いた時代でもあったわけですが、そういう中にあって、合理主義的な中央の官庁建築である中央郵便局に対してある種の違和感を感じていました。なにかこう大阪らしくないというか...それが草の根的な保存の運動の起こらない一つの要因でもあるのではないかと思ったりしています。
≫e_fanさん
仮に大阪に丸の内のあの白い建物、東京に梅田の灰色の建物が東京にあったら‥‥。間違いなく大阪では建物は保存され、東京では早々に建物は姿を消していたかも?なんて考えたりしてます。
「ゴリちゃんねる」はコメンテーターの皆様が素晴らしいです。多方面からいろんな年代の方が集まってくださるのでほんま有り難い♪
≫SeaGateさん
歴史ある官庁の建物が民営化により建替計画が持ち上がり‥‥というのは草の根的な保存の運動を起こしやすい?状況だとは思うのですが、あまり一般に保存を求める声を聞かないのはやっぱこの建物が地味にしか感じられていないからなのか???
近現代建築の保存の勉強をしてきてかけがえのない歴史建築はできるだけ保全再生してほしいとお願いをしています。いい街を創るため、後世に悔いを残さないためにも開発だけでなく、歴史遺産の保全・活用について要望し続けていきます。多くの歴史遺産は、取り壊し予定を乗り越えて保存・再生されていることを忘れないでください。長くなりましたが、失礼します。
この日にAmazonへ発注していたのが、珍しくずいぶん遅れて昨日到着・・・品切れだったのならうれしいのですが。
懐かしい・・というより、自分のその後の運命を決めた「船町ビル」が個別#49の他に[西船場エリア]の見開きページ(この写真はかなり気に入りました)にも載っていました。
関東在住などの当時の同僚たちにもお歳暮に送ってあげようかなと思っています。
昨年まで、とっくに取り壊されたと思っていたので、やはり懐かしい建物は、残っているほうが嬉しいものですな。
昨年写した「船町ビル」内部などのスナップ集です
http://picasaweb.google.com/PINBOKE/2006
かなり前ー平成の初めーにこの中央郵便局の庁舎建て替え計画が挙がったさい、このまゝ庁舎を撤去してたら保全再生することなく全然趣も変わってたのではないかと思いますね。
ほな、この辺にて失礼します。
≫明治建築研究会さん
その後紆余曲折を経て、この建物もまもなく閉鎖されます。
結局食わず嫌い状態で建物の魅力に気付いていない人が多いようでちょっと残念です。
≫e_fanさん
大大阪モダン建築は名書です。
バイブル的に愛読している人も多いみたいですよ。
≫おくらとさん
平成はじめにも建て替え計画があったんですか。バブルがはじけて立ち消えになったのかな。
この建物の一部保存はどういう形で行われるのか気になります。でも建物(特にモダニズム建築)って使ってなんばだと思うので、中途半端に残してもあまり意味ないような‥‥とも思います。