[2] 中之島図書館を美術館に?

Comments


F.Nakajima
2012/03/01 07:00 PM
このまま反論せずに穏便に済ませれば世の中は平和でしょうが、やはりおかしいことはおかしいと書いておくべきだと思うので。

a.いくら橋下・松井のコンビが国と交渉しても図書館→美術館の転用許可は降りません。なぜなら、重文においては、現状の保存が第一であって、活用はそれを妨げない限りにおいてなされるべきです。
b.次に、中之島公会堂の耐震工事費用にかかった費用はいくらだったでしょうか?およそ100億です。図書館の改築においても同程度、いや照明その他でそれ以上かかるでしょう。

c.よってこの論理で今回の構想は破綻します。
保存を第一に考えるべき文化財を、市の発展という勝手な理屈を下に改造することは認められない。第一、改築すべきやむを得ない理由が見当たらない(例えば他に選択肢がないなど)。第二に、改築して美術館としても小規模なものとなり費用対効果が見込めない。第三に最も大きな理由として、元々の計画では新美術館は中之島4丁目に建設する計画だったはずである。そのことを持ち出された場合、どうやって文化庁を説得するのだろうか?
石川
2012/03/01 08:18 PM
中之島図書館を美術館にする構想計画は、実現に向けて大阪市、大阪府で着々と進んでいるようだ。
楽しみですね。
yosimura
2012/03/01 09:42 PM
このまま中之島の超一等地に集客性のない図書館を永遠に置いておくのがいいのか。
それとも重文であろうが、美術館として上手く改修して集客性のあるものにする方がいいのか。
どう考えても、大阪や国家の税収のためにも美術館として活用した方がいいに決まっている。
この程度の建築物レベルが重文扱いで、有効利用できないのであれば、国家の損失しもなり、重文などやめてでも
この超一等地は収益性のある施設として利用すべきである。
てて
2012/03/01 10:29 PM
中之島図書館は、住友家が当時の大阪に図書館がなかったことを憂いて、建設費用と蔵書を寄付してできたという歴史的経緯があります。
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/tatemono.html

我々の時代で尊重されてきた先人の想いを踏みにじるということを、じっくりと考えてみるべきだと思います。

重要文化財に指定されている三井本館の中に、三井記念美術館を開館させるにあたっては、内装の変更などでかなり制約があったと聞いています。この結果、それぞれの展示室が比較的狭く、いくつも分かれることになりました。三井記念美術館の作品は茶道具、掛軸など比較的小さなものが多く、大きいものでも屏風程度なのでまだよいのですが、大阪市の所蔵作品は近現代のもので、相当のサイズの作品が多数あります。中之島図書館の転用では、引きが取れずに鑑賞の妨げになる可能性が高いと思います。

バリアフリーからは遠い建物であることも、高齢者を鑑賞者として迎えることの多い美術館としてはどうかと思いますが……

様々なことを考えると、とても妙案とは言えないのではないでしょうか。市長周辺の浅知恵という気がします。

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