[2] シンポジウム「残せるか!大阪・東京中央郵便局庁舎」

Comments


シン
2007/10/14 05:23 PM
ゴリモンさんやここでの様々な方の議論を聞いていて、北浜にかつてあった三越を思い出しました。
今では三越跡地に200メートルを超える超高層マンションが建設される真っ只中ですよね。僕も高層建築は大好きですが、子供の頃に母親に連れられて、ライオン像のある小さな入口から入ったあの時の記憶が蘇り、妙な切なさを感じます。もうあの景色を見れないんだって。

失って初めて気付く事もあると思います。
取り壊されるのを聞いても何も感じ無かったあの頃の自分と失って、思い出した様々な記憶が交差した時に感じた切なさを知り、ゴリモンさんの意見が分かるのではないでしょうか。コンコースの時も同じ気持ちだったな。

勿論現状のまま保存は次代の流れ、場所柄等から考えて良くないと思うし、現実的ではないですが、少なからずそこに何かがあった記憶だけは、そしてゴリモンさんが仰るように今現在ある中央郵便局を楽しもうとする考えは素晴らしいと思います。

近代建築と現代建築の差か〜今は近代建築が持て囃されても、後に現代建築が未来の人達には魅力的に映るかもしれませんもんね。

今は僕もその最後の姿を楽しもうと思いました。
OCP
2007/10/14 07:35 PM
以前、私は「こんなもんイラン!建て替えちゃえ!」派でした。しかし、今は保留といったスタンスですね。それは、取り壊した後にどのような建物を建てるのか?何に使うのか?がハッキリしないからです。
取り壊した後に建つものが、新北ビルの様に綿密な計画で立案され、明らかに立派であり、将来に渡って梅田3丁目の価値向上(不動産賃貸価値だけではありませんよ)に繋がるものと確信できるものであれば、諸手を挙げて賛成ですが、そうでないならNGです。
御堂筋ですら70年前は「アホな事業」と言われましたが、綿密な計画と先見性があったからこそ、今の地位を築いたのです。きっと、新北ビルを建てるJRですから、梅田3丁目もきっと将来に渡って魅力あるビルを建ててくれると信じています。
AL
2007/10/15 12:46 AM
はじめまして。
例のシンポジウムに参加して、このブログを知りました。中郵だけでなく、他の写真もすばらしいですね。シンポジウムでは、司会の先生が「ゴリモンさん」と連呼するたび、なごんでしましました。

ネット上でこんなに活発な議論があるとは知りませんでしたので、他のコメントも興味深く読ませていただきました。
私自身はぺーぺーの建築学生ですが、シンポジウムに行くまでは、この問題についてそこまで深く考えることもなく、恥ずかしく思いました。

やはり日本のモダニズムに興味がある方と、そうでない方との間で、かなりギャップがあるようですね。
一見、何の変哲も無く見えるビルだからこそ、現在ある建築の原形である証拠であり、文化財的価値がある訳ですが、この「文化財的価値」というのが厄介な問題なのかもしれません。
東京とセットで、重文にしてしまえ!という意見については、どう思われたでしょうか?先生方にとっては、夢物語ではないはずなのですが…。

シンポジウムそのものは、一般の方がいらっしゃったにも関わらず、先生方の論調が普段とあまり変わらなかったので、ちょっと取っ付きにくかったかも知れません。
様式主義建築の保存の場合、建築の価値は写真だけで説明出来たりするのに、モダニズムとなると途端にマニア向けな説明になるんですよね。
建築をやってると、吉田鉄郎の傑作であることや、都市の問題として、今更古い建築を壊して超高層にするだけが能じゃないだろう、との考えから、保存を主張するのは自然なことと思っていました。
でも、その自明と思っている考えを、広く知ってもらう努力は大切だと、今回思いました。

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