[2] 梅田阪急ビルの完成が楽しみ!

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阪急電鉄ファン
2012/07/16 10:27 AM
>π(ぱい) 氏
「阪急クロス問題」という表現を使われたということは、原武史氏の「民都大阪対帝都東京」を読まれたということでしょうか。
その本を読まれたのであれば、誤解をお持ちかもしれないのでここでそれに関する指摘を述べさせて頂きます。

原氏のあの検証は、資料を充分に探らずに自らの推測で埋めた「誤り」のものであり、「阪急クロス問題」というのは、当時国有鉄道の運営者であり監督官庁である鉄道省と、阪神急行電鉄が切替の際の工事負担費用割合をめぐって争った「予算問題」をはみ出すものではないと断言できます。

根拠となるのは当時の大阪毎日新聞。神戸大学附属図書館のデジタルアーカイブを用いることにより、ウェブ上でも閲覧することができます。
そこには「阪急から鉄道側に百二十余万円を要求す」との題で、昭和7年6月10日付の新聞記事が掲載されています。
大事なのはその記事の途中。「…当時大阪改良事務所では右陸橋架設出願の際阪急側は大阪改良事務所との間に将来同地は省線高架施設をなすとの諒解の下に、監督局が許可したのであって、省線高架工事に際しては右陸橋撤収を承知の上で暫定的設備として自ら願出たので阪急も現にそれを自認している証拠に阪急高架線が梅田終点で地上線に下る予備工事を施してあるのを見ても明かで、支弁する理由はないとて直に拒絶したものである…」

「阪急梅田駅の高架線は、将来の国鉄大阪駅高架化時に撤収をすることを条件に認可した」
「阪急の梅田駅には、地上線へ降ろす準備工事がある」
この二点がここから読み取られると思います。

原氏の、「阪急は、自社の梅田高架線を撤収することそのものにも反対した」という論理は、通用しないことが明らかでしょう。

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