[2] 大阪府庁本館を近代美術館に?

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西
2012/01/16 03:40 PM
WTCの件に関しては、結果的に大阪市役所の不始末の尻拭いを大阪府庁がしたことになるわけだから、大阪全体にとっては今更どうこういうこともないだろうが、ろくに耐震性の調査もせずに防災拠点も含めて府庁舎の全面移転を企てたことは、橋下市長の失策であることは紛れも無い。
したがって、今回の府庁舎本館を近代美術館に転用するという案は、その真意は定かではないものの、どうしても、批判の矛先をかわしてWTCへの庁舎移転を強行するための彌縫策という印象は拭えない。

もし、批判をかわす目的ではないというのなら、大阪城や難波京跡あるいは四天王寺なども含めた大手前とその周辺に、どういう設備をどう配置するのかを明らかにし、車道や歩道なども含めた全体的な整備案を示し、その上でどういうプランで観光客らにエリアを周遊してもらうのか(周遊してもらえずに各施設が孤立しているのでは値打ちが無い)といったグランドデザインを具体的に作成し公表した上で、だから府庁舎を近代美術館に転用します、というのでなければならないはず。
具体的で詳細なグランドデザインも無く、他の施設との連携もあらかじめ考慮せずに転用するというのであれば、WTCの件と同様に、単なる思い付き、と批判されてもやむをえない。

従前の近代美術館の計画を白紙に戻した時の橋下市長の、どうせ造るのなら世界から観光客を呼べるような施設にするべき、という言葉に大いに期待していただけに、少なくとも今の時点では単なる思いつきの域を脱していない今回の案には、いささかがっかり。

口が達者で頭の回転が速いだけでなく、知性と教養もあるところを示してもらいたいものです。市長には。
2012/01/16 05:57 PM
本当に世界から観光客を呼べる内容のものならば
大阪城と合わせて良い立地だとは思いますが
アクセスの悪さが気になります。

そもそも美術館に改築可能なのかが疑問です。
よっさん
2012/01/16 08:15 PM
WTCを購入した時に東日本大震災でWTCが受けた被害を正確に予測されていたでしょうか。
後からあの時こうすれば・・・、というのはある意味卑怯ですね。
そしてWTCの購入に関しては大阪府議会の議決を経ている事をお忘れなく。
何でもかんでも橋下氏だけが悪い、というのは間違いです。
WTCに関しては、ここに防災拠点を設けるのは難しいとしてそれは断念したわけです。
しかし建物としては改修すれば使えるわけですから「防災拠点以外の府の部局の全面移転」には何ら問題は無いのです。

さて、この大前提を元に大阪府庁の近代美術館への転用ですが、疑問が一つあります。
WTCに防災拠点を設けられないのであれば、それを設けるのは現大阪府庁しかないと思うのですが、それをどうするのか。

この点をクリア出来れば大阪府庁の近代美術館への転用はありだと思います。
WTCへ大阪府の部局を移転しない場合、現大阪府庁へそのまま残るわけですから、これからの使用の為には「耐震補強、空調設備の更新、バリアフリー化、外装の美装化」のコストはかかるわけです。
つまり「耐震補強、空調設備の更新、バリアフリー化、外装の美装化」のコストは『大阪府庁として継続使用する、近代美術館への転用をする』のどちらであってもかかるわけです。
逆に言えば『コストをかけなければあの建物は無くなってしまう』わけです。大阪の生き証人とも言える建物がです。
そこを忘れてはいけません。

また大阪府庁は天井もそこそこ高く格調高い部屋もあります。

大阪府庁、よみがえる大正ロマン 式典会場復元、公開へ
http://www.asahi.com/national/update/0113/OSK201201130058.html
※写真
http://www.asahi.com/national/gallery_e/view_photo.html?national-pg/0115/OSK201201150002.jpg

この写真のように素晴らしい部屋を大阪府庁には作る事が出来る。
美術館として相応しい内装に改装するのは可能かと考えます。

場所的にも問題は無い。
あの場所を不便極まりない、などというのは問題外。
交通至便な場所です。
また歴史的な意味に関しては、大阪淀屋さんが書かれている通り。

大阪維新の会には堺屋太一さんがつき、府市の特別顧問には橋爪紳也さんがつきます。
ブレーンに優秀な人たちがいますので落ち着いて議論をしましょう。
そんなにおかしな事にはならんでしょうから。

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