Comments
- めりみり
- 2012/02/10 10:20 PM
- この郵便局のビルは、たしかに、一見「暗い雰囲気を漂わせる風呂ぼけたビル」にしか見えません。
しかし、このビルは現在当たり前にあるオフィスビルの原型でありました。
このビルのような、「必要最小限の機能を詰め込んだだけの装飾のない合理的な形」をつくるという考え方は、前世紀初頭の建築の考え方にはありませんでしたから。
つまり、今当たり前となっている考え方が、日本で取り入れられた再初期の作品であり、(閉鎖までは)原型を保って有効に使われてきたということに価値があるわけです。
ですので、私の心情としては解体には反対です。
といっても、この場所は街の玄関の正面で再開発の中心。
高度化した利用のでき、賑わいを生む明るい建物がほしいことは、よく理解できます。
歴史を残すことが必要か、変えてしまうことが必要か、いずれにしても後戻りができないわけですから、互いにもどかしい思いをすることになりますね。
(この建物を使いながら、玄関の正面にふさわしい明るさ・賑やかさを出せたらいいのですが、そうは行かないのが実情ですし)
- めりみり
- 2012/02/10 10:21 PM
- 「風呂ぼけた」→「古ぼけた」
タイプミス失礼しました。
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