[2] 南海ターミナルビルのリニューアル 2

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ぽり
2009/02/26 09:58 PM
こんばんは、南海ビルディングは平滑な部分は単純にタイルの貼り替えのようですね。ピラスター(装飾付け柱)部分は洗浄で済ませているようですね。最上階にあったメダリオンはとうとう復活されずじまいだったので残念です。

大昔、ピラスターの復元か西側や南海会館へ同じ外壁にするためにピラスターのFRPでの製作依頼が弊社に来た事が合ったそうですが、既存外壁から型を取ってという条件だったそうです。
柱頭飾り(キャピタル)部分だけでも高さが2.4mもあり仮設足組だけでも相当な価格で、
当時のFRPでは外部使用での耐用年数は10年程度と塗装も問題もあり、イミテーションでは良くないのではと、丁重にお断りしたと昔おられた方に聞いた事があります。

当時はGRC(ガラス繊維強化セメント)がまだ本格的に開発されておらず低コストなFRP(繊維強化プラスチック)が主流だったのですが、場末のラブホを見て分かるように手入れをしないと劣化しますので、お断りをしていて良かったと思います。

GRC技術の発達によって同じテラコッタ外壁の伊勢丹は1986年の外壁改修をテラコッタに見せたGRCでおこなっています。
以前、阪急百貨店コンコースよりも南海コンコースの方が豪華だったと報告した事があると思いますが、コンコース上は当時4階までしかなく高島屋の売場から出入りできるきれいな屋上庭園がありました。お時間があれば資料などさがされてはいかがでしょう。
中央部は建替え及び増築部分ですので売場をよく見てみるとその名残が発見出来ますよ。

 コンコースとかは当時提携していた西武鉄道やセゾンの色合いが濃く、西武新宿駅と同じ煉瓦タイルでしたが今度はベージュの大理石風のセラミックタイルになってしまい偶然か阪急本店の地下新通路と同じメーカーの物が使われています。

 設計がプランテックなのですが関東で高島屋増築の建築手法というより阪急とJR東日本の合弁のグランデュオ蒲田に似ているように思います。 ちょっと余分と思われるケレン部分が同じだったり、ガラスに白シート貼、白塗装と黒塗装の組み合わせだったり、1,2Fコンコースや改札の感じは良く似ています。

 改札は2F3Fとも高島屋の新入口が出来るので改札機が半分に減るみたいで、困っています。地下鉄難波終電から南海の終電まで実質2分しか乗り換え時間がないので毎晩全力疾走しております。

リニューアルで3Fから一番近い所が入口専用から出口専用に変えられてしまい、毎晩クタクタになっております。

 新歌舞伎座は公称地下3階地上8階となっていますが、密かに改築に改築を重ね楽屋へ行く部分とか迷路状に1部地下5階になっているようで、先日大阪建築士会の見学ツアーいって来た順路のトップにリストアップされていたので見学出来ないかなと思っていたのですが外部からあっさりとした説明だけしかうけられなかったのでとても残念でした。

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