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- 阪急百貨店の凄さ その6
- 2012/11/25 10:51 PM
- 情報+流通で「百貨店の努力不足を克服」 椙岡俊一会長インタビュー
2012.11.25 20:00
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/121125/wec12112520010007-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/121125/wec12112520010007-n2.htm
阪急百貨店梅田本店(大阪市北区)の足かけ8年に及ぶ大規模な建て替え工事が完了した。百貨店4店がひしめくオーバーストア(店舗過剰)の大阪・梅田で、勝ち残る戦略をエイチ・ツー・オーリテイリングの椙岡俊一会長に聞いた。
−−新たな阪急梅田本店で目指したものは
「今の百貨店の努力が不足している“情報”を扱う機能を追求した店だ。今はモノがあふれ、単に機能や価格だけで消費者の目を引きつけられない。単なる流通業でない『情報リテイラー(小売業者)』として、こだわりを持つ消費者に、商品に関する背景なり文化を丁寧に伝えていく」
−−情報発信の具体的な取り組みは
「例えば店内にあるさまざまな情報を、店外にも発信するため、約10人の取材チームを作った。小型ビデオカメラで取材し、映像を店内各所の表示装置で流すほか、インターネットにも配信する。消費者が店を訪れるきっかけになるだろう。これからの百貨店は、人がどれだけ集まるかがポイントだ」
−−集客のカギは何か
「百貨店の主役はお客さまと商品。百貨店は主役のための舞台で、広場やホールなどは舞台装置だ。感動や学び、驚きがあり『百貨店って面白い』と感じてもらえることが重要だ」
−−勝算はあるか
「昔に比べ、百貨店はそれぞれの生き方を目指すようになった。同じ地域でも個性の異なる店が増えれば、さらに多くの買い物客が集まる。阪急梅田本店は生き残ることができると信じている」
−−梅田で次の大きなプロジェクトは
「阪神百貨店梅田本店を建て替える場合は、真下に線路があり鉄道運行を確保しつつ工事する必要がある。阪急阪神ホールディングス(HD)の中期経営計画でどう位置づけられるかにもよるが、息の長いプロジェクトになるだろう」
◇
■すぎおか・しゅんいち 慶応大商卒。昭和39年阪急百貨店(当時)。社長、会長を経て平成19年10月からエイチ・ツー・オーリテイリング会長。72歳。東京都出身。
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