[2] うめだ阪急 2005→2012

Comments


阪急百貨店の凄さ その4
2012/11/25 10:49 PM
http://diamond.jp/articles/-/28238?page=5

シフト4:「一番売場」の徹底強化にシフト

 阪急うめだ本店はかなりきらびやかで、新しい試みをしている店ではありますが、阪急らしさを忘れていないなと実感したのが、その店の顔とも言うべき「一番売場」の徹底強化をしていた点です。

 阪急といえば食品というほど以前から定評がある同店の食品売場ですが、今回さらに強化されており、一番売場をさらにダントツの一番へとシフトしている様子が伺えました。

 他にも、同店の化粧品は日本でもトップクラスの売上とブランド数を誇るのですが、今回のリニューアルでダントツナンバー1の化粧品売場を作り上げていました。まだまだあります。婦人靴は日本でも有数の婦人靴売場であり、婦人バッグ、紳士雑貨、婦人アクセサリー・雑貨、そして.地下1F、地下2Fの食品売場にいたるまで、売場面積、展開ブランド、品揃えにいたるまで、一番売場を多数揃える店づくりをしています

 では、阪急うめだ本店の顔である食品売り場の、どこがダントツなのでしょうか。

 食品売場には百貨店初や関西初、新業態など関西では同店でしか買えないスイーツやベーカリーなどが多数導入されています。洋菓子売場では、直線100メートルにずらりとスイーツが並びます。約50ブランドショップが軒を連ねる「スイーツブティックストリート」です。

 また、パリの超名門チョコレートブティック「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」、「クラブハリエ」のリーフパイ専門店などたくさんの店に行列ができていました。

 また鮮魚売場は日本最大級の規模で、鮮魚売場のカテゴリーキラー「魚の北辰」、まぐろ解体ショーを毎日やる「寺本」などを入れ、毎日、同店の集客の柱になっています。

 また、パリでバゲット(フランスパン)が1日1000本売れるという「ル・ブーランジェリー・ドゥ・モンジュ」のパン屋など、日本初登場の店も多数あります。同店は知る人ぞ知る店です。パリの人たちがわざわざ電車を乗り継いで買いに行くパン屋なのですが、大阪に出店すると聞いて筆者も驚いた1店です。

 このように阪急うめだ本店は一番売場を多数持っている日本でも有数の百貨店として再強化された店なのです。

シフト5:従業員満足を高める店へとシフト

 阪急うめだ本店は建物の総面積が14万平方メートル、売場面積8万平方メートルという巨大な百貨店です。そこに1万人もの従業員が働いています。そこで今回のリニューアルで、同店は従業員がストレスなく働ける売場を作ることに力をいれることを決めました。これはお客さんの目線からはわからないところです。しかも売上には直接は関係しないと思われる部分です。

 しかし同店は、従業員満足こそがこれからの百貨店にとって重要であると考え、バックヤードに2万6000平方メートルを割き、従業員専用のエスカレーターを設置しました。地下から13Fまで専用のエスカレーターがありスムースに売場移動ができるようになっています。これは業界初の施設です。

 また4500メートルに及ぶ幅2メートルの従業員専用通路がバックヤードに確保されているため、従業員が売場を通らなくても品出し作業や移動ができるようになっています。これもなかなか古い百貨店ではできていないところです。

 今回の阪急のバックヤードは、いわばディズニーランドのようなバックヤードと言ったらいいでしょうか。劇場型百貨店ですから売場内では日常的な品出しなどの姿を、極力お客に見せないようにして、非日常空間を維持しようとしています。同時に従業員の働きやすさを考えた売場へとシフトしているのです。

[5] comment form
[7] << [9] >>


[Serene Bach 2.25R]