[2] 中之島図書館を美術館に?

Comments


てて
2012/03/03 10:18 AM
F.Nakajimaさまの書き込まれている内容、大いに同感です。ルーブル云々は噴飯ものでしたが、確かにここに書き込んでおられる他の方々は、上野界隈に限らず、ほとんど実際には足を運んで博物館・美術館を見た経験がなく「ハコモノとしての美術館を整備=来館者多数で中之島界隈が賑わい、大阪の文化度もアップ」という、耳にだけ快い虚言に惑わされている気がします。それこそ、美術館といえばルーブルくらいしか思い浮かばないのではないかと思いますが、実情に無知、無関心でありながら中之島図書館の転用案を無批判に支持するなど、「独裁者」に既に思想的に支配されているのではないかとうすら寒くなります……

大阪市(あるいは府)のコレクションの質と量は決して悪いものではありませんが、美術に特段の興味がない圧倒的大多数の方々を引き付けるような魅力を備えているとは残念ながら思えません。他の地域、あるいは他の国々から来館者を誘引することはかなり難しいでしょう。本気でルーブル級の美術館を作るならば破格の作品収集予算を用意し、運営コストも少なくとも現在の日本の国立博物館以上の金額を用意せなばなりません。今の大阪では無理です。

歴史的経緯を無視した必然性に乏しい中之島図書館の美術館転用案は、重要文化財の管理について指導する文化庁の許可を得られるとは到底思えないため、いずれ何事もなかったかのように沈静化することと思いますが、橋下市長の「一見斬新で素晴らしく見える案」が、実は思いつきの域を出ないことを示す好例として、長く記憶に留めるべきと思います。
市民
2012/03/04 03:14 AM
指摘されるように大阪を代表する美術館としては小さすぎるとは思います。それに学芸員や作品修復、保存の視点から見たら難問だらけであると思います。
大阪を代表する美術館はまた財政面でゆとりが出てく来たときに検討するとして、とりあえずモジリアーニやパスキンや佐伯祐三などのエコール・ド・パリ派の作品を展示する美術館としてなら、スペース的には何とか美術館として
成り立つのではないかと思います。エコール・ド・パリ時代の作品はそんに大きな作品もないので、まあこじんまりとさせ、絵画と当時の建築様式なども観てもらうというコンセプトの美術館とするのはどうでしょうかね?私の個人的イメージではニューヨークのフリックコレクション美術館をイメージしています。元々個人コレクターが、自宅を美術館として開放したものだと思います。近くのメトロポリタン美術館があり、規模的には全く歯が立ちませんが、ここもこじんまりとしてとてもいい美術館です。まあレンブラントやフェルメールなど、コレクションのレベルが大阪とはくらべものにはなりませんが、そういったコンセプトであれば有りだとは思いますね。私の理想は市役所を本命の美術館として建て直してもらえれば最高なんですけどね。その横に図書館をエコールドパリ時代の作品の美術館として作っておく。ちょっと贅沢ですけどね。もしこの大阪の中心に美術館があれば、これからの大阪は商業、経済だけでなく芸術の都市として世界にアピールすることができると思うのですが。
本当は中之島4丁目でもいいんでしょうけど、市役所周辺に比べたら、場所的に外れますしね。図書館の周辺は画廊街であり、デザイン事務所も多くありクリエイターの街でもあります。橋下氏は東京生活も長いので、上野の事はご存じだと思いますよ。まああそこは東京芸大を初め、美術館、博物館のメッカですからね。一度視察にいくぐらいの本気度も見せてもらいたいですね。しかし東京都美術館も改修して頑張るようですが、国立新美術館に雄株を奪われ大変厳しい様ですね。
大阪の場合は元々美術館がそんなに多くないので、良い立地としっかりとしたコンセプトを誤らなければ、安定した集客力のある美術館として維持してゆけるとは思います。
まあこういった議論をどんどんやって大阪が芸術の都市として生まれ変わってゆけば嬉しいことですね。

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