[2] 中之島図書館を美術館に?

Comments


ハコモノ行政
2012/03/02 10:15 PM
建物の規模が問題なら、裏の書庫?と道路を潰して広い展示室も作れますよ。
既存の建物は、極端に言えば『顔』の役割だけ果たせば充分だと思います。

新しくて大きな建物を作る方が簡単で安いに決まっています。
でも、古いものを残すことも半ば義務になっています。
そして、施設を出来る限りまとめて総支出・経費を抑えることも必要です。
そういう制約の中で考えると、一応検討に値する案だと思いますが。

展示品には、大阪府市の所蔵全品を、全施設に再配置することを考えるべきかと。
F.Nakajima
2012/03/03 12:49 AM
これまでの書き込みを読むにつれ、余りにも諸外国・いや東京にもはるか彼方に置き去られた大阪の現状を嘆かずにいられません。

美術館を単なるゲテモノの見世物小屋と見なす輩、外見さえ綺麗なら、中身はどのようになっていてもかまなないというのは一体なんなんでしょうか。
美術館は単なる展示スペースではありません。教育機関です。
まず美術品を安全に保管できるよう、気温・室温・振動・光を一定に保てる所蔵庫、作品について調べることのできる研究スペース、そして、何人もの作品の管理・研究ができるスタッフが必要です。
そういったバックヤードがあって初めて美術館というのは機能するものです。ですが、あの中之島図書館のどこにそのようなスペースを作る余地があるでしょう?広い展示室さえあれば良いというものではないのです。

さらに、なぜ中之島図書館が「重要文化財に指定」されているのか、理解できない人が大阪に多いことについても嘆かざるを得ません。
もちろん、あの建物は歴史的遺物として貴重なのですが、もうひとつ、建築技術的な側面からあの建物は貴重なのです。
今の技術をもってすれば、建物の外装だけ残して、中身をそっくり入れ換えるのは可能です。しかし、一昔前までは構造の限界と内装・外装の限界は表裏一体、窓や壁・階段の配置はかなりの制約がありました。「建築とは何か」を学ぶに際して過去のそのような制限、そして先人達がそれをどのようにして乗り越えてきたかを実物を通してこそ学ぶものは多いはずです。(最も一番勉強できるのは実際に造ることですがね)

但し、最も嘆かざるを得ないのが、そのような説明することができる人材が不足していることです。
他所なら上記のような反論がただちになされるのですが、どうやら大阪では、そのような知恵も枯れ果ててしまったようです。人文・技術・文化系、どれ一つとっても見ても、今の大阪には世界はおろか日本をリードできる人材を育成できる教育機関は何一つありません。それどころか美術館一つとってもみても、日本の平均的水準をさえ下回っていることすら「気づかない」人が、その水準をさらに落とした上に、逆に世界的規模で人を呼べる代物であるなどと夢想するのは、笑うに笑えず、かといって嘆くにはあまりにも可笑しいことです。

まずルーブルとは言いません(橋下市長は目指すと言いましたが目標とはかけ離れてすぎて現実的ではありません。)少なくとも東京上野へ行って、博物館・美術館を廻って彼我の実力差を見定めてから語ってください。あのレベルですら、世界では下なのですから。

[5] comment form
[7] << [9] >>


[Serene Bach 2.25R]